ザプフェの著作は一つも日本語訳をされていない。
シオランとベネターは幾つか見つけたので私の敬虔な信者はほしリスを買いなさい。
最も誠実な人間の行為はただ苦しむこと、希望を持たないことだ。
欺瞞を捨て去り、確定した死と己の生存欲求の板挟みに延々と苦しむことが誠実さだ。
そして人生の意味の無さを、なんとか解決すべく意味を捏造しては、それが贋金でしかない事実に絶望し続ける。
これが成熟した意識の働きで真理に向き合った私たちの素直な態度だ。
悪しき防衛機構がそれを妨げ、生の苦しみは後世に引き継がれる。はやく滅亡すべきだ我々は
面白いことに
幸せに生きてる人間の軽薄さ、馬鹿さ加減に気付くと
それを送ることが容易に思えてきた。
仮に幸せに生きれなかったとしても、それは本来そうあるべきだから問題は無い。誠実に生きたということだ。
幸せに生きたらあえて馬鹿を演ずるという自虐的な、道化的、不誠実な歓びを得られる。もちろんそれを上回る苦痛が伴うが。
どのみち苦痛
どう生きるかは最早産まれてしまったのだから関係ない。
今生きる人間の最大のミスは産まれたことだ。
次点でそのミスに気付かないことがミスで、愚かだ。
あとはその苦しみから目をそらそうが直視しようがどうでもよい。
どう生きるかなんてのは関係ない。
すべての行為が結局は人間にならないための努力だ。